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白亜の槛 - 少女病.lrc
LRC Lyrics
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[00:00.000] 作词 : 少女病[00:00.351] 作曲 : ピクセルビー[00:00.703]月に輝く白亜の壁は 全てを拒むように高く[00:13.011]祈りひとつも通さぬほど整然と街を囲む[00:24.469]少年は壁に耳を当て 外界の世界を想う[00:36.468]果てなく広い草原 煌びやかな水音[00:48.491]笑顔の絶えない家族 優しかった兄の横顔[01:01.212]けれどその記憶は古びた絵本のように遠く……[01:14.404]夢のようにおぼろげで不確かなものだ[01:26.424]少年少女達はこの街に幽閉されていた[01:35.573][01:36.341]「ここから外へ出ることは決して叶わない。[01:38.904]日々同じ時刻に届けられる食事は、[01:41.201]たったひとつだけある街の入り口から[01:43.499]白装束の大人たちが運び込む。[01:46.311]無言の彼らは淡々と、その作業に徹していた」[01:49.388][01:52.454]僕らは受け入れている 外の世界の風は[01:59.618]死の病に侵されているから[02:03.708]感染していない僕らは、この地で守られているんだ[02:10.611][02:11.130]隔離された僕らは、この場所からはじまっていく[02:18.805]約束の地に残された[02:22.129]選ばれし存在[02:26.218]七色の硝子箱 両親にもらった宝物[02:33.632]抱きしめて生きてゆこう[02:37.211]それが運命ならば[02:41.318][02:44.643]「隠蔽された真実。踏み込んではならない禁忌。[02:47.959]聡い少年はやがて気づいてしまう。[02:50.261]病んでいるのは世界ではなく。[02:52.058]……壁の中にいる少年少女達自身だということを」[02:56.910]『約束の地なんて、どこにもないのだから……』[02:59.405][03:05.307]選民という幻想 世界から遺棄される[03:12.726]真実はいつだって残酷で[03:16.563]僕らは捨てられたのだろう この白亜の檻の中に[03:23.703][03:24.205]行き場のない苛立ち 大人たちの白装束は[03:31.637]僕らのためなんかじゃなく[03:35.208]彼らを守るもの[03:39.053]衝動に任せて 彼らの仮面を剥ぐ[03:46.716]その下にあったのは[03:50.308]涙に目を腫らした、母親の姿だった……[03:59.780][04:03.628]捨てられたわけじゃなかったんだ[04:07.682]ずっと傍にいてくれた[04:11.021]大人たちは皆少年少女達の家族で[04:17.932]死に向かう僕らを見守ってくれてた[04:27.394]近くて遠い距離 手の届く場所にいるのに[04:34.819]触れることは許されない[04:38.407]これは運命だから[04:42.245]けれど母親は僕の、流れる涙を拭って[04:49.668]躊躇わずに抱きしめた[04:53.240]ずっと離れぬよう……[04:56.509][04:56.509]「病に冒された子を抱く母親の目はとても穏やかだった。[05:00.353]少年は懐かしい匂いのする胸の中で眠る。[05:03.685]母親と触れ合ってしまっているという事実に絶望するのは、あと何秒後だろう?[05:09.071]嗚呼、この瞬間にも、母親にまで死の病が……」[05:12.400][05:14.694]『どうせ世界は終わるのに……』
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作词 : 少女病 作曲 : ピクセルビー月に輝く白亜の壁は 全てを拒むように高く祈りひとつも通さぬほど整然と街を囲む少年は壁に耳を当て 外界の世界を想う果てなく広い草原 煌びやかな水音笑顔の絶えない家族 優しかった兄の横顔けれどその記憶は古びた絵本のように遠く……夢のようにおぼろげで不確かなものだ少年少女達はこの街に幽閉されていた「ここから外へ出ることは決して叶わない。日々同じ時刻に届けられる食事は、たったひとつだけある街の入り口から白装束の大人たちが運び込む。無言の彼らは淡々と、その作業に徹していた」僕らは受け入れている 外の世界の風は死の病に侵されているから感染していない僕らは、この地で守られているんだ隔離された僕らは、この場所からはじまっていく約束の地に残された選ばれし存在七色の硝子箱 両親にもらった宝物抱きしめて生きてゆこうそれが運命ならば「隠蔽された真実。踏み込んではならない禁忌。聡い少年はやがて気づいてしまう。病んでいるのは世界ではなく。……壁の中にいる少年少女達自身だということを」『約束の地なんて、どこにもないのだから……』選民という幻想 世界から遺棄される真実はいつだって残酷で僕らは捨てられたのだろう この白亜の檻の中に行き場のない苛立ち 大人たちの白装束は僕らのためなんかじゃなく彼らを守るもの衝動に任せて 彼らの仮面を剥ぐその下にあったのは涙に目を腫らした、母親の姿だった……捨てられたわけじゃなかったんだずっと傍にいてくれた大人たちは皆少年少女達の家族で死に向かう僕らを見守ってくれてた近くて遠い距離 手の届く場所にいるのに触れることは許されないこれは運命だからけれど母親は僕の、流れる涙を拭って躊躇わずに抱きしめたずっと離れぬよう……「病に冒された子を抱く母親の目はとても穏やかだった。少年は懐かしい匂いのする胸の中で眠る。母親と触れ合ってしまっているという事実に絶望するのは、あと何秒後だろう?嗚呼、この瞬間にも、母親にまで死の病が……」『どうせ世界は終わるのに……』
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