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岸壁の母 (歌謡浪曲) - 坂本冬美.lrc

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[00:00.00] 作词 : 藤田まさと/室町 京之介
[00:01.00] 作曲 : 平川浪竜/二叶百合子
[00:08.41]昭和二十五年一月の半ばもやがて過ぎる頃…。
[00:18.43]雪と氷に閉ざされたソ連の港ナホトカから、
[00:27.15]祖国の為に命をかけた同胞を乗せ、
[00:36.52]引き揚げ船・高砂丸が帰ってくるッ
[00:44.49]父が夫が兄弟が舞鶴の港に帰ってくるッ、
[00:55.96]日本中の神経はこの港にそそがれた…。
[01:05.81]狂わんばかりの喜びはルツボの様に沸き返った。
[01:54.55]母は来ました 今日も来た
[02:08.43]この岸壁に 今日も来た
[02:15.63]とどかぬ願いと 知りながら
[02:29.80]もしやもしやに もしやもしやに
[02:36.97]ひかされて
[02:46.21]又引き揚げ船が返って来たのに、今度もあの子も帰れない、
[02:56.41]この岸壁で待っているわしの姿が見えんのか…
[03:02.48]港の名前は舞鶴なのに、何故飛んで来てはくれぬのじゃ…
[03:10.56]帰れないなら、大きな声で…
[03:20.66]呼んで下さい 拝みます
[03:34.97]あゝお母さん よく来たと
[03:42.12]海山千里と 云うけれど
[03:56.25]なんて遠かろ なんて遠かろ
[04:03.71]母と子に
[04:14.83]あの子が戦死したなんて、私は信じておりません…
[04:22.84]満州の牡丹江に近い磨刀石で新二の部隊が行軍中、敵の戦車に遭遇した!
[04:37.69]十二人は散り散りに身を伏せた、新二は溝の中へ飛び込んだ…
[04:50.28]それっきり…後は判らないと知りました。
[04:57.76]でも敵弾に倒れたとか、ハッキリしていれば諦めもつきますが…
[05:07.53]このままでは思い切れない、それがどうでごさいましょう。
[05:17.94]八月十五日の午後三時半頃だとは、
[05:24.31]その日こそ終戦の日なのでございます…
[05:33.13]~歌謡節 母の叫び~
[05:34.40]たった一人の 愛し子の
[05:51.47]国に捧げた 命でも
[06:06.29]戦さ終われば 母の手に
[06:17.21]帰して下さい!!…どうぞ返して下さい…
[06:24.76]親の身で、我が子の生き死にも判らない、
[06:30.96]こんな惨いことが有るのでしょうか…
[06:40.96]と云うてあの子が 死んだとは
[06:57.30]何で思えよ 母として
[07:04.58]せめてお金が あったなら
[07:19.14]この岸壁に 小屋を建て
[07:35.48]ソ連の港 ナホトカの
[07:50.04]空へ向かって 声上げて
[08:02.79]新ちゃん 速く母さんの
[08:13.68]胸にすがって おくれよと
[08:20.83]呼んで叫んで その日まで
[08:33.59]生きて行きとう ございます
[08:41.00]空を飛び行く 鳥でさえ
[08:48.97]きっと帰って 来るものを
[09:14.25]あの子は今頃どうして居るでしょう…
[09:20.12]雪と風のシベリアは寒かろう、辛かっただろうと、
[09:28.68]命の限り抱きしめて、暖めてやりたい…
[09:48.29]悲願十年 この祈り
[10:02.75]神様だけが 知っている
[10:09.82]流れる雲より 風よりも
[10:23.92]つらいさだめの つらいさだめの
[10:31.53]杖ひとつ
[10:41.64]あゝ…風よ、心あらば伝えてよ、
[10:47.16]愛し子待ちで今日も又…
[10:50.96]怒涛砕くる岸壁に立つ母の姿を…………
text lyrics
作词 : 藤田まさと/室町 京之介
作曲 : 平川浪竜/二叶百合子
昭和二十五年一月の半ばもやがて過ぎる頃…。
雪と氷に閉ざされたソ連の港ナホトカから、
祖国の為に命をかけた同胞を乗せ、
引き揚げ船・高砂丸が帰ってくるッ
父が夫が兄弟が舞鶴の港に帰ってくるッ、
日本中の神経はこの港にそそがれた…。
狂わんばかりの喜びはルツボの様に沸き返った。
母は来ました 今日も来た
この岸壁に 今日も来た
とどかぬ願いと 知りながら
もしやもしやに もしやもしやに
ひかされて
又引き揚げ船が返って来たのに、今度もあの子も帰れない、
この岸壁で待っているわしの姿が見えんのか…
港の名前は舞鶴なのに、何故飛んで来てはくれぬのじゃ…
帰れないなら、大きな声で…
呼んで下さい 拝みます
あゝお母さん よく来たと
海山千里と 云うけれど
なんて遠かろ なんて遠かろ
母と子に
あの子が戦死したなんて、私は信じておりません…
満州の牡丹江に近い磨刀石で新二の部隊が行軍中、敵の戦車に遭遇した!
十二人は散り散りに身を伏せた、新二は溝の中へ飛び込んだ…
それっきり…後は判らないと知りました。
でも敵弾に倒れたとか、ハッキリしていれば諦めもつきますが…
このままでは思い切れない、それがどうでごさいましょう。
八月十五日の午後三時半頃だとは、
その日こそ終戦の日なのでございます…
~歌謡節 母の叫び~
たった一人の 愛し子の
国に捧げた 命でも
戦さ終われば 母の手に
帰して下さい!!…どうぞ返して下さい…
親の身で、我が子の生き死にも判らない、
こんな惨いことが有るのでしょうか…
と云うてあの子が 死んだとは
何で思えよ 母として
せめてお金が あったなら
この岸壁に 小屋を建て
ソ連の港 ナホトカの
空へ向かって 声上げて
新ちゃん 速く母さんの
胸にすがって おくれよと
呼んで叫んで その日まで
生きて行きとう ございます
空を飛び行く 鳥でさえ
きっと帰って 来るものを
あの子は今頃どうして居るでしょう…
雪と風のシベリアは寒かろう、辛かっただろうと、
命の限り抱きしめて、暖めてやりたい…
悲願十年 この祈り
神様だけが 知っている
流れる雲より 風よりも
つらいさだめの つらいさだめの
杖ひとつ
あゝ…風よ、心あらば伝えてよ、
愛し子待ちで今日も又…
怒涛砕くる岸壁に立つ母の姿を…………