[00:00.853] 「そうか、そうか、つまり君は、
[00:04.963] そんなやつなんだな。」
[00:07.564]
[00:18.702] そうか、そうか。つまり君は、
[00:22.570] 鱗粉のついた手で僕に触れていた。
[00:27.136] そうだ、そうだ。つまり君は、
[00:31.518] 明日の朝にでも虎になっているだろう。
[00:36.161]
[00:36.421] まったく高尚な愛の理論家、
[00:39.043] そっちこそ迂遠な愛の実際家、
[00:40.916] 活字中毒といえば聞こえはいい。
[00:46.053] 演じたがってる文学講義、
[00:47.668] 内実のない教科書通り、
[00:49.812] 気が済むまで付き合うよ。
[00:54.066]
[00:54.328] どうか、どうか。その掌で、
[00:57.600] 鱗粉のついた手で僕に触れないで。
[01:02.252] そうだ、そうだ。ずっと君は、
[01:06.633] そんなやつだったな。
[01:09.113]
[01:19.155] そうか、そうか。つまり君は、
[01:24.265] カムパネルラを見失ったようだ。
[01:28.761] そうだ、そうだ。つまり君は、
[01:33.069] ほんとうのさいわいなんて求めていなかった。
[01:38.432]
[01:38.690] 絶対に相通ぜざるもの、
[01:40.221] 氷炭相容れざるもの、
[01:42.542] これら全ての引用に意味などない。
[01:47.124] 演じたがってる文学講義、
[01:49.112] 内実のない教科書通り、
[01:51.493] 気が済むまでは。
[01:54.810]
[01:55.170] 「こんな夢を見た。」
[01:59.796] 百年待てなかった。
[02:03.657]
[02:03.973] どうか、どうか。その掌で、
[02:08.502] 鱗粉のついた手で僕に触れないで。
[02:12.969] そうだ、そうだ。ずっと君は、
[02:17.210] そんなやつだったな。
[02:20.454]
[02:21.433] 締めくくる、「神様みたいないい子でした」
[02:24.969] 美化して、気化して。
[02:26.709] なんだそれって、
[02:28.110] 泣きたくなるような理屈ばかりで。
[02:30.911] なぞる誰かの言葉を
[02:34.958] いつか要らなくなるまで。
[03:00.605]

「そうか、そうか、つまり君は、
そんなやつなんだな。」
そうか、そうか。つまり君は、
鱗粉のついた手で僕に触れていた。
そうだ、そうだ。つまり君は、
明日の朝にでも虎になっているだろう。
まったく高尚な愛の理論家、
そっちこそ迂遠な愛の実際家、
活字中毒といえば聞こえはいい。
演じたがってる文学講義、
内実のない教科書通り、
気が済むまで付き合うよ。
どうか、どうか。その掌で、
鱗粉のついた手で僕に触れないで。
そうだ、そうだ。ずっと君は、
そんなやつだったな。
そうか、そうか。つまり君は、
カムパネルラを見失ったようだ。
そうだ、そうだ。つまり君は、
ほんとうのさいわいなんて求めていなかった。
絶対に相通ぜざるもの、
氷炭相容れざるもの、
これら全ての引用に意味などない。
演じたがってる文学講義、
内実のない教科書通り、
気が済むまでは。
「こんな夢を見た。」
百年待てなかった。
どうか、どうか。その掌で、
鱗粉のついた手で僕に触れないで。
そうだ、そうだ。ずっと君は、
そんなやつだったな。
締めくくる、「神様みたいないい子でした」
美化して、気化して。
なんだそれって、
泣きたくなるような理屈ばかりで。
なぞる誰かの言葉を
いつか要らなくなるまで。